2004年10月20日水曜日

名付け

システム開発とは (ここでの用語でいえば知識変換過程とは) あらゆる物事に名前をつけていく作業だ. でもどうしても名前をつけることのできなかったものどもが最後には必ず残る.


ヴィトゲンシュタインの「語ることのできないものについては沈黙しなければならない」という言葉と, アレグザンダーの「名づけ得ぬ質」という言葉が思い浮かぶ. ヴィトゲンシュタインは哲学者だから沈黙しなければならなかった. でも我々はもの作るひととして, 名前をつけてやることのできなかったあれやこれやをなんとかしてコードの中にすくいとってやらなければならない…