2007年12月4日火曜日

mailman on MacOSX Server 10.5 (Leopard)

何と, 以前のMacOSXServerからLeopardにアップグレードすると, Mailmanを使ったメイリング・リストが機能しなくなる.../p>


対処についてはここが参考になる.

http://d.hatena.ne.jp/monamour555/20071114

ちょっとだけ (?) アップル, ちゃんとしてくれよ, という気持ちだ.


ついでにログ (/var/log/mail.log) を見て, "warning: connect to private/anvil: No such file or directory"というメッセージが出ている場合には, ここが参考になる.

http://osx.topicdesk.com/content/view/132/64/

2007年11月20日火曜日

CalDAV

Leopard Server では CalDAV サーバが提供されている. 今までは, .Mac で同期するか (特定の人にだけ公開することができない), WebDAV で同期するか (複数の iCal から書き込めない) しかなかったのだが, これを使えば, 公開する相手を限定して, なおかつ複数の iCal から書くことができる (もちろんこんなことは google calendar を使えばいいんだけどさ).


ところが Leopard で CalDAV を使うには何かと手間をかける必要がある.



  1. サーバ管理で, iCal サービスを enable にする. ま, これくらいなら誰にでも分かる.


  2. ワークグループ・マネージャで, CalDAV を使うユーザの「詳細」で, 「スケジュール管理を有効にするメンバ」をチェックして, サーバを指定する. つまり CalDAV を使いたいユーザは, Lepard Server の OpenDirectory に登録する必要がある.


  3. 今度はクライアント側のディレクトリ・ユーティリティで, カギを外して, ディレクトリ・サーバを登録する. そうするとディレクトリ (/アプリケーション/ユーティリティにある「ディレクトリ」アプリケーションのことね) にサーバの OpenDirectory に登録されたユーザやリソースが見えるようになるはず.


  4. これでようやく iCal の登場だ. 環境設定のアカウントで, アカウントを追加し, 登録したユーザ名/パスワードを指定する. 他のユーザの参照可能なカレンダは「委任」タブで参照できるし, ここで「編集」すれば自分のカレンダを他のユーザが参照できるようになる.


  5. 後は普通にカレンダを作るだけ.


Leopard Server で WebDAV を使うとなぜか httpd が死ぬので, 潔く CalDAV に乗り換えて, 結局クライアントもみんな Leopard にしてしまったわけなのさ...



2007年11月17日土曜日

Leopard Server

うちの外向けサーバは mac mini で, Tiger Server が動いているのだが, アップルから Leopard Server が来たので, 意を決して, アップデートしてみる.


おおむね, 順調にいったのだが, 問題点も.



  • /Library/WebServer が /Library/WebServer.server-applesaved に mv される. びっくりするがな.


  • wiki, blog, web calendar, web mail 等のグループ・コラボレーション機能を使おうとすると, php4 がロードされるので, php5 を使うサービス (例えば MediaWiki) と併存できない. 一度これらの機能を使おうとすると, php4_module がロードされてしまうので, 「設定」の「モジュール」でチェックを外す必要がある.


    • まぁ, しかしこの辺の機能も Apple としてはいまいち気合いが入りきれていないようなので, 最終的には自前で別プロダクトをインストール...




  • ソフトウェア・アップデートのサービスがなぜか起動しない.


  • apache でログを rotate している場合, サーバ管理.app で再指定しないと httpd が立ち上がらない (.conf の /usr/sbin/rotatelogs を /usr/sbin/rotatelogs-1.3 に直接書き換えてもいい)


  • Leopard Server につながる サーバ管理.app は Leopard 版しかない. つまり, Tiger マシンからはリモート管理できないじゃん!


    • これはもしかしてこれでうまく行くのかもしれない. 未確認.




  • なぜか今までの WevDAV に iCal のカレンダを公開できない (Tiger client からも Leopard client からも). 今のところ iCal サーバもうまく動かないなぁ.



    • どうも WebDAV はうちでは httpd を落としている.


    • CalDAV については次のエントリを参照




  • # mkdir /var/run/proxy-1.3; cd /var/run/proxy-1.3; chown _www:_www .; touch .time; touch _www:_www とかした方がいいのかもしれない


  • Open Directory 的には Administrator の short name が diradmin になっている. ただし unix 的には admin のままらしい. 謎.



2007年11月5日月曜日

Sketch Up

Sketch Up Pro 6 日本語版がリリースされた. 元は @Last Software が作っていたのだが, 最近は Google に買収され, 無償バージョンも出ているので, 知っている人も多いだろう.


Sketch Up は 3D モデリング・ツールで, おもに建築の概念設計に用いられている. この分野ではデファクト・スタンダードだと聞く. 実際に使ってみればその驚異さ加減がよく分かる, というか, 使ってみないと分からない. 僕は version 2.2 (2003 年) の頃からかなり高いお金を払ってバージョンアップを続けてきたのだけれど, もちろん使い途はない :-0


なんでそんなものに高いお金を払ってきたかというと, 「ソフトウェアの Sketch Up はなぜないのか?」をいつも考えさせられるから. 我々はなぜソフトウェアの概念設計を行い, それをプレゼンテーションし, 次の工程に受け渡すツールを持たないのだろうか? Sketch Up を動かすたびに考える.


他にも同じような思考の元になるソフトウェアがある. Mathematica (数学) や Live (音楽) だ. ろくに使い途もないのに, 長い間, 高価なグレードアップ料金を払い続けている. これらを使うたびに考える. 我々にはソフトウェアが見えていない. 我々にはソフトウェアを「概念的に実行」することができていない. ということは, ソフトウェアを本当の意味で作ることが我々にはまだできていない, ということでもあるのだ. この数十年間, 我々がソフトウェアを作ってきたつもりになっているのは, 単なる偶然に過ぎない, のではないかと.



2007年9月10日月曜日

チャンバラとしてのソフトウェア開発

間もなく (多分明日くらい), @IT 連載の新しい記事が公開される予定.


今回は「生命知としての場の論理 - 柳生新陰流に見る共創の理」(清水博、中公新書、中央公論社、1996) を読みながら, ソフトウェア開発と斬り合いに共通する場を考えるという, 壮絶なコラムになってます...



2007年8月6日月曜日

ソフトウェアをめぐる社会を流れる価値

という Engineer Mind 6 号 (技術評論社) のソフトウェア経済学特集 II の 1 章分の原稿をようやく脱稿.


今までのバリュー・チェーンの考え方を ハード・バリュー・チェーン (HVC) と呼ぶとしたら, ソフトウェアに特に顕著に見られるような (実際はソフトウェアだけではなく, 現在の多くのサービスやハードウェアの売り方にも共通する) ソフト・バリュー・チェーン (SVC) との違いのポイントは三つ.



  • HVC が一次元的な川であるのに対して, SVC は循環を含む三次元的な海流

  • HVC が価値のみに注目した一本の流れであるのに対して, SVC は複数の流れの複合体

  • HVC では価値を先に定義するのに対して, SVC では流れることが価値があることと定義する


ただし 「ソフト」といっても特に知識や信念, 嗜好のようなものが絡む場合で, ハードウェアや物理的な実体を伴わないものがすべてソフト・バリュー・チェーンというわけではないことに注意.


発売は 9 月中旬ですかね.


2007年7月30日月曜日

中の小さな人

ソフトウェアは「中の小さな人」だ. ユーザは「外の大きな人」.


じゃあ, 開発者は?


「中の小さな人」の親方か? 「外の大きな人」の奴隷頭か?


僕は親方でありたいと思う. 「中の大きな人」だ.


2007年7月4日水曜日

フリーター, Steven Mellor

ここに, UML の実行可能性に関する公開質問状が出ていて, それはそれでいいのだが, その署名にブーチ, ヤコブソン, ケネディらと並んで


スティーブン・メラー (Freeter)


とあるのが, 泣かせるではないか. あのメラーだよ. それが「フリータ」だよ. Mentor は Project Technologies を買収後いったいどういう処遇をしていたんだろうか.


この際, 日本で誰かメラーを雇わないか?


# メラーは最近「フリータ」を自称しているようで, 各所で肩書きは (英語で) freeter となっている.


# 誰かがこの和製英語 (だよね?) を吹き込んだらしい. 二上さん?


# 僕も「有限会社メタボリックス代表取締役」なんてのは止めて「有限会社メタボリックス代表フリータ」とでもしようかしらん.



OptimalJ オープンソース化?

なお, 今入った情報に依りますと...


えー, 失礼 (がさごそ) ...


Compuware 社はモデル駆動開発ツール OptimalJ  を ModelDriven.org に移管し (つまり見捨てた), オープンソースとして公開する方向だということです.


OptimalJ は大昔に @IT でレビューしたことがある. どちらかというと「ださ」系 MDD ツールなのだが:-), OCL などで知られている Klasse Objecten の連中も噛んでいるようで, 面白いところもある.


ちょっと動向を追いかけてみる必要があるかも.


要求をアフォードするシステム/開発

我々はソフトウェア開発が常に「要求」から発するものである, 要求に何らかの変化を施すことによって最終的にソフトウェアというものになる, という世界観に縛られている.


でもそれは多分嘘だ.


「純粋な要求」というものはない. 要求は実はソフトウェアから作られるのである. したがって貧弱なソフトウェアは貧弱な (あるいは誤った) 要求しか作り出さない. 豊かなソフトウェアは豊かな要求を作り出す.


我々ソフトウェア開発者がすべきことは, 要求を正確に定義し, その要求を忠実に実現することではない. 豊かな (正しい) 要求をアフォード (= 可能にする, 与える) するようなシステムをまずは作ることになる.


これが「→」から「≒」へのパラダイム・シフト, ということなんだが...


2007年7月3日火曜日

SS2007

新潟でのソフトウェア・シンポジウム 2007, 無事終了しました. SS2007 全体, モデリング・ワークショップ, grails チュートリアル, それぞれに参加いただいた皆さん, 有り難うございました.


僕としては, 昔懐かしい松尾さん, 塩谷さん, 佐原さん, 好一さん, 石曽根, ひろのぶなどなどに会えたのも, 新しい友人に会えたのもよかったですが, 松原友夫さんとたまたま最後の昼食をご一緒できたのが嬉しかったです. 何と言っても隣町 (松原さんは神奈川県中郡二宮町, うちは同じく大磯町) 同士ですし:-)


松原さんはプロジェクトが終わったら必ず論文を書かせるんだそうです. 土日を使ってでも. で, 松原さんも休みを潰して指導をするという. いいですね. (悪い意味ではなく) 論文に値するような仕事をしなくちゃ.


「もし」来年もモデリング・ワークショップやるとしたら, もっとよくできるんじゃないかな.



2007年7月2日月曜日

ソフトウェアはオートポイエーシスか?

オートポイエティックなシステム (オートポイエーシス) とは, 何か (構成素という) が自分自身を産出し続けることで維持されるシステムのこと. 本来の対象は有機体 (生命) で, マトゥラーナとヴァレラが言い始めたものだ.


その後, ルーマンが「心は意識を構成素とするシステムだ」「社会はコミュニケーションを構成素とするシステムだ」と言い出した. この拡張を許すとすれば, 「経済は差異を構成素とするシステム」であり,「国家は権力を構成素とするシステム」であると言えそうだ. 要はいったん始まったらはびこって, どうしようもないものどもということだな:-)


ではソフトウェアは何らかの意味でオートポイエーシス, あるいはその構成素だろうか? 確かにソフトウェアを創り出すソフトウェアはいっぱいある (例えばコンパイラ). でもそれはなかなか連鎖にならない. 勝手に産出過程が進んだりはしない.


ソフトウェアの構成素は「情報」か? 確かにソフトウェアは情報を産出する過程だ. でもソフトウェアはそれによって維持されているわけでもないし, 情報が情報を産出するわけではない (今 Websphere はそうなりつつあるか?).


知識は知識を必然的に産出し, それによって構成されているシステムもある (例えば大学) が, まだ勢いは弱く, それが止められない循環を創り出しているとは言い難いような気がする.<


したがって, 少なくとも現状ではソフトウェアをオートポイエーシスの言葉で語るのは難しいだろう. それはそれで幸せなことなのだろう.


などということを, 上越新幹線の窓から向こうまで広がる田圃を見ながら考えていたのであった.



2007年6月28日木曜日

日常会話的モデル駆動開発 (としての grails/groovy)

ソフトウェア・シンポジウム 2007 (新潟, 2007/6/27~29) のモデリング・ワークショップで, 「日常会話的モデル駆動開発」というチュートリアルをしました.


今までの「重い」「気取った」モデル駆動開発ではない, 日常会話のようなモデル駆動開発が可能なのではないか, 例えば grails とか... という話です. アジャイルなモデル駆動開発というわけです.



2007年6月11日月曜日

Rational 怒濤の進撃

IBM が Telelogic を買収 (cnet) って...


じゃ, Doors も TAU も IBM/Rational の一部になってしまうのか.


IBM 独占じゃん.


その一方で, jazz (cnet).


ビデオを見る限り「よくできているよねぇ」って感じだ.


非形式的なテキストと形式的なフォームの間をうまく行き来できるみたい. wiki っぽい.


heavy-weight なのも agile なのもサポートできるっぽい.


Eric Gamma がチームを率いているのか, さすがだな.


裏には EPF (Eclipse Process Framework) がいるようだ.

そろそろ手を付けないと.



2007年5月30日水曜日

フレームとドメイン

「フレーム (frame)」という英単語がある. 我々の馴染みの言葉で言えば, フレームワークとか, マイケル・ジャクソンの問題フレームとか, 知識表現のフレーム理論の「フレーム」だ. なんだか気安いけど, よく分からない.


同じような英単語に「ドメイン (domain)」というのがある. ドメイン・モデルとか, 問題ドメインとか, ドメイン分割とか. こっちも気安く使っているけど, よく分からない. ドメインとフレームは似ているような気もするけど違うような気もする.


ドメインはもともと「領地」だ. つまりヨーロッパの地続きの野山に, 「俺は領主だ」と自称した人間たちが「ここは俺の」「いや, ここもあそこも俺の」と言って線を引いて回ったのだ. 領地が違うと, 税金の取り立て方も違うし, 言葉も違う. 領地と領地との間には橋が架かっていて, 門番がいたりする. ドメインとはそういうことだ. 何か対象があって, それを何かの都合でぶった切って, 別々の支配下に置いたものだ. だから UI のドメインとパーシステンシ (永続化) のドメインでは, まったく違う法則が支配しており, その二つのドメインをつなぐにはブリッジがいるわけだ.


一方. フレームは枠だ. カメラのファインダから覗いた感じだ. ズーム・イン / ズーム・アウトしたり, 視点を低くしたり高くしたりすると, 景色が違って見えるでしょ. よく右手と左手の親指と人差し指を組み合わせて四角を作って, 目の前に当ててみたりするじゃない. 「こう見たらいいんじゃないか」「こっちから見るとこう見えるな」というときに目の前に置かれたのがフレーム. 別のフレームを置けば別のように見えるけど, 対象そのものが変わってしまったわけじゃない. でも見ている人にとってぴったりくるフレームというものがある.


ソフトウェアを作ろうと思うと, 現実の世界を何とか分割する (分ける = 分かる) ことが必要になるんだけど, フレームとドメインはそのそれぞれ違うやり方ということになる. ドメインは支配者の思想で, フレームは観察者の思想と言えるかもしれない. ソフトウェアを作るには多分どちらも必要. けど, どういうときにどっちのやり方をどれくらい取るか, でそのエンジニアの感性, 思想, 経験が試されることになる. 最適な方法は多分, ない.



2007年5月27日日曜日

Titanium PowerBook G4 に LINKSYS WPC54G を

初代 PowerBook G4 はまだ子供たちのメイン・マシンとして (思いっきりぞんざいに:-) 使われているわけだが, ついに AirMac カードが壊れたようで, 無線 LAN につながらなくなった. デバイスとしては認識されているし, 再起動するとたまーにつながることもあるのだが, 基本的にはつながらない. 裏蓋を開けて指し直してみても変わらない. カード自体が発熱しているわけでもない.


さて, どうしたもんかとジャンク箱を覗いてみると, LINKSYS WPC54G と corega PCC-11 という PC カードがあった. PCC-11 は使えなかったが, WPC54G はそのままで AirMac として認識された.


ただし, WPC54G でつないでいるつもりでもやはり無線 LAN につながらない ("AirMac" というデバイスが二つあって混乱している感じ) ので, 内蔵の AirMac カードを物理的に外すと何の問題もなくつながった.


外部アンテナになったし (TiPB の無線 LAN の内部アンテナは感度が低かった), 11g になって速くなったので, 子供たちもさぞや嬉しいことであろう.



2007年5月23日水曜日

陶芸家の友人, 宮崎さんにいただいた地母神坐像に, 5年目にしてようやく祠を建てることができた.

20070523112.jpg

庭の切った若竹と棕櫚の葉で屋根を葺いただけだけど. よかった, よかった.


とても日本の光景とは思えない. 何千年か前, 熱い日の下でこうして座っていた人があったに違いない. 今も, か.



2007年5月21日月曜日

実行可能知識の経済学 / Engineer Mind Vol.5

Engineer Mind 5 号のソフトウェア経済学特集のひとつとして, 「実行可能知識の経済学」をもう 1 ヶ月近く前から書き始めているのだが, 2 週間前にあまりのつまらなさにすべてを捨てて, 書き直し初めて以来, ようやく方向が見えてきた (やうな気がする).



こんなことをしていて間に合うのだらうか...



もう書いてしまったものは仕方ない. 大槻さんに送ってしまった.



とにかくこれで groovy/grails に戻れる (いやまた頭を切り換えるのに何日かかかるんだけど).



2007年5月14日月曜日

@IT 2007/06

ようやく風邪が治った (嘘. でもまた別の風邪を引いているような気もする). と思ったら, 今度は Engineer Mind 5 号の原稿と @IT の原稿と ソフトウェア・シンポジウム 2007 でやるチュートリアルの準備を抱えて, 茫然としているのである.



@IT は今度は「場」をテーマにして, 何回かシリーズ化したいと思っているのだが, 場を導入するまでがなかなかうまくいかない. そもそもこんな話を聞いて誰が喜ぶというのだろうか? という恒例の締め切りブルーになりつつある...



という壁を乗り越えて, 何とか谷古宇さんに原稿を送り届ける, 今日一日であった.



2007年1月28日日曜日

エンタープライズ・アジャイル

先週の金曜日 (1/19) 以来, 久しぶりに風邪にやられて, 寝込んだり, 打ち合わせに行ったり, また撃退されて寝込んだりを繰り返しているわけです.



相馬さん主催の新年会にも行き損なってしまった. 残念.



で, その合間を縫って (PowerBookG4の崩壊も乗り越えつつ), 夢うつつで Engineer Mind 3 号 (技評) の記事を書いているわけですが, さて 1 月末の締め切りに間に合うでしょうか...!



この記事は (現時点での予定) 30 ページの特集で, テーマは「エンタープライズ・アジャイル」. プロジェクト単位のアジャイルで見えてきた限界をどうやって打ち破るか, という話で, 弊社で「アジャイル化計画!」というメニューで提供しているサービスを下敷きにしたモノです.



制約理論, 学習する組織, トヨタ生産方式などを踏まえた, この業界では今までにない話になるんじゃないかな.



続報は寝て待て.


<追記>


無事出版されました.

3月中旬から書店店頭などで絶賛発売中.



この内容をもっと充実させたものをWikiとして展開する予定です.



2007年1月25日木曜日

Apple タイマ?

先日の PowerBook G4 が壊れた件, どうも世界各地で起きている, 「トラックパッドの温度センサが狂った」事例のひとつみたいだ.


確かにいつも使っている Hardware Monitor というユーティリティでは, トラックパッドの温度が 150°C とかになっている (!!) し, /var/log/system.log には


Jan 25 09:42:17 cherry kernel[0]: Power Management received emergency overtemp signal. Going to sleep.


というメッセージが多数残っている.


手元の AlPB は 2005 年の春頃買ったものだけど, どうもこの頃のロットが去年の春以降, 各地でこういうトラブルを起こしているらしい. アップル, 悪い奴.


この修理に 5 万円払うのは悔しいので ここ の教えに従って, 以下の処置を施してみる.


% sudo su


# mkdir /kext.backup


# cd /System/Library/Extensions


# mv AppleLM7x.kext IOI2CControllerPMU.kext IOI2CLM6x.kext IOI2CLM7x.kext IOI2CLM8x.kext /kext.backup


# cd /System/Library/


# rm Extensions.kextcache Extensions.mkext


再起動して, ブート時に


cmd + opt + O + F


OpenFirmware の画面が出る


> reset-nvram


> reset-all


リブートされる


これだけ見て何をすればいいか, どういう意味か, 分からない人は手を出さない方がいいと思う.


ところが, うちではこれをやってもまったく効き目がなかった. 実際に web を見てみてもこれで OK だったという人もいれば, 駄目だったという人もいるらしい.


そこで, 同じように次の kext も消してみる (命がけだ:-)


AppleThermal.kext


AppleCPUThermo.kext


AppleHWSensor.kext


それでも駄目だった. さすがにここまで来て潔く (!?) 諦めて, /kext.backup にあったのを元に戻した.


ただ情報を総合する限り, 問題は温度センサあるいはその周辺にあり (つまりハードウェアの問題), 上記のソフトウェア的対策はセンサの変な情報を読み取って sleep しないようにしただけなので本質的な問題解決にはなっていないことに注意.


しかし, これだけ kext を外してもセンサを読み続けているのは誰なんだ? 実際には外したつもりの kext が実は動いている? でも Hardware Monitor からは読めなくなっていたよなぁ.


# 後は kext ではなく, カーネルそのものに手を入れるという手もあることはあるのだが…



野心的な Protege4

Protege はオントロジ・ツールの中で一番使いやすい (オープンソースってことも含めてね) と思うんだけど, 来るべき Progete4 のあらましが出ていたのに気付いた.



これによるとかなり野心的なバージョンになるようだ. 外見はあまり変わらず, ツール内部のアーキテクチャをリファクタリングして, モジュラ化, 分散化 (サービス) が進むみたい. 素晴らしい.



僕としては, JESS 以外の推論エンジンが早く動くようになると嬉しいのですが. JESSはお金かかるから...



2007年1月24日水曜日

るじさん

こんなもの, みんな取っておいてどうするんだ, と思ってもついつい収集してしまう, るじるしさんのいちにちいちまい. るじるしさんが毎日描いた絵が毎日見られて, 毎日ほっとすることができる. もう435枚になりましたよ.



僕は絵だけじゃなく, キャプションと相俟って好ましい感じがするんですが.



るじるしさんの絵はHyperCard華やかなりし頃, いろいろなところでお見かけしましたね.



PowerBook G4 壊れる

PowerBook G4, 遂に壊れる. 使っていると勝手にスリープして, そのうちに目覚めなくなるのである.



ううう.



お金ないけど, 持ち歩ける PC 無しでは仕事にならないので, 修理しないわけには行くまい...



メモリ・チップは 2 枚, 入れ替えたり 1 枚だけにしても症状変わらず. 前のアップルが治してくれたメモリ・スロットの故障のときには kernel panic だったから症状が違う. PowerManager のリセットと呼ばれるものをしても症状変わらず. AC 電源とバッテリをそれぞれどちらかだけにしても変わらず.



初代 PowerBook G4 用の AC アダプタを使っていたのがまずかったかもしれない. 15mA くらい供給電流が低いようだ.



今年になってすでにモノが 4 つ壊れている.



恨みがましく言うわけだが, ここ 20 年 Mac を使っていて, どうも最近の Apple はいまいちのような気がする (そんなことは今までに何度もあったのは確かだが:-). iPod も iPhone も AppleTV も欲しくないし. ソフトウェアも知らない人はびっくりするけど (例えば Aqua とか Keynote とか), 僕から見ると以前に比べて質感が微妙に落ちてきているような気がする. 言葉にするのは難しいんだけどね. ハードウェアも同じ.



初代 PowerBook G4 はまだ元気だ.



2007年1月16日火曜日

majestouch に交換

アップルのダメダメ・キーボードを majestouch に替える.



英数 / かなの切り替えに command+space を使わなくてはならないのがいまいち (英数/かなキーを使うようにするにはドライバのレベルでいじらないとダメということだ) だけど, それ以外はとりあえず OK. イジェクトは F12 の長押し, ディスプレイ輝度調整は ScrollLock と Pause. 音量調整は無理っぽい.



10.4 ならば Ctrl <-> CapsLock, Command <-> Alt の交換はシステム環境設定から可能.



アップルのキーボードは return とか引っかかって, ちゃんと入らないことが多くて.



majestouch はストロークが深くて, キーを打っているって感じがする. HHK とか realforce とかそんなにいいとは思わないんだよな. VT100 と ADM-3 で育ったから. もっとも今 VT100 使ったら指が折れるだろうけど:-)



ADM-3 VT100



# かっこいいよね☆



ふと思った. このキーボードに惹かれるのは, 使い込んだ NeXT のキーボードに似ているせいもあるのかもしれない. 後は NeXT のマウスのような重くて黒いマウスがあるといいんだけど



netvibes

netvibes に登録してみる.



netvibesっていうのは, Webサービスを集約して, パーソナライズして, 提供するサービスですね. モジュールを作れば, 任意のサービスをここに追加できる.



del.cio.us が一部文字化けするとか, iCalendar が認証の必要なものにはつながらないとか, flickr も条件指定が面倒とか, モジュールの数が多すぎて手がつけられないとか, 自分でこれを日常的に使うことはないだろうけど, social browser と謳う flock なんかよりは実現方法もインタフェースも筋がいい気がする.



自分でサービスを作ったら, netvibes のモジュールを作るのは必須ということになるかも.



2007年1月15日月曜日

blog エンジン

毎日のジャーナルは Lotus Notes / NoteBook for NeXTStep / NoteTaker を使ってもう10年以上取っている.



並行して blog エンジンを使い始めたのは 2 年以上前で, 最初は snipsnap. これはこれでなかなか面白かったんだけど. それからサイトを Plone ベースにしたのに伴って, COREBlog2 に移行. でも何かこう, 書く気を起こさせないシステムなんだな. 重い (反応が鈍い) というのもあるし, 振る舞いが想像つかない部分もあるし, インタフェースがいまいちだったり. ところへきて, 昨今の大量のスパムを処理しているうちに, COREBlog2 のデータが壊れ, undo もできなくなった.



というわけで, とりあえず管理の面倒のない ecto + blogger を試してみたんだけど, これが軽くなった分だけ却って半端なところが目に付く. ローカルには 20 件しか置けないの? とか, 結局画像を上げるのも面倒じゃんとか (お金出して MT 入れるのもねぇ). blogger 以外のASP系も帯に短したすきに長し, だ. やっぱり自分でエンジン動かさないとダメということ? かといって, Perl / PHP 系はメンテナンスするのも嫌だし. Java 系だと snipsnap, blojsom, pebble といったところになる. blojsom は RDB 使うし (RDB も嫌いなのだ:-), snipsnap は経験済みなので, pebble が残った.



動かしてみると pebble は結構悪くない. できそうなことはちゃんとできるようになっている. インタフェースも自然で割と軽い. ただ, 自分の URL を設定ファイルに書かなくちゃいけないというのはどうなの? メモリも食いそうだなぁ.



しばらくは pebble を動かしてみる. 本当は NoteTaker がそのまま Web につながるといいんだけどな.



NeXT 時代の Jobs

多分 20 年以上前の NeXT での Jobs. こんなのが PBS で放映されていたなんて.



Part 1/2
(YouTube)

Part 2/2 (YouTube)



主役は Jobs で NeXT の姿はないけど, この何年か後に Jobs は幕張にやってきて, 僕は cube を買うことになる.


<追記>

ついでにこんなのもあった.



NeXTSTEP Release 3.0 Video



ogijun さんの言うとおり. MacOS X はもちろん大分進化して, 洗練されたわけだけど, NeXTStep が実現していたことの一部にはまだ到達していないところもあるような気がする.



NeXTStep は インタフェース・ビルダと Doom と Java と Web と Web アプリケーションの概念を生んだというだけでももう十分なんだけど, その先を見たかったような気がする.



いや, それは僕たちがやらなくちゃいけないんだけど.

2007年1月12日金曜日

夜の山の教訓

犬を連れて, 夜の山道を歩いていたりすると, いろいろなことを考えるわけで…



  • 夜は上りよりも下りの方が圧倒的に怖い. 足下が陰になるから.


  • 灯りで足下を照らしても役に立たない. 肝心なのは 5~10m 先が見えていること


  • 晴天の夜よりも曇天の夜の方が明るい


  • 昼間に何度も歩いているところは, 夜暗くても昼間の記憶が補ってくれる



ecto 2.4.2

ecto 2.4.2 が出たとアナウンスされているんだけど, ダウンロードされるのはまだ 2.4.1 っぽい.



ecto と blogger を使い始めたときはまさに blogger の API が変わりつつあったときなんだな. 道理でうまくつながらなくて混乱したわけだ…



<追記>



2007/1/12 0 時過ぎにもう一回見てみたところでは, ちゃんと 2.4.2 になっているっぽい.



bloggerで使う場合には, 「アカウント」の「アクセス・ポイント」をhttps://www.blogger.com/atom から http://www.blogger.com/feeds/default/blogs に変えないといけない.



2007年1月11日木曜日

プロジェクタ, 壊れる

数年間, がんばってくれた Plus の V-1100, ついに壊れる (もう 2 回目だけど). それもムリョウの上映会の直前の準備中に…



どうも電源コードがちゃんとささっていなかったのがいけないみたい. 電球が切れたわけではないようだ (その方が多分安くあがる). オレが悪いんだ. 泣くに泣けない.



プロジェクト事業はプラス・ビジョンから加賀電子に行っちゃったから, ここに相談するわけだけど, 今は直すお金ないねぇ… 最近モバイル・プロジェクタでこれといったの, ないし.



ついでに連れ合いの使っているブラザーの複合機も壊れる…orz



SketchUp! 6

SketchUp! 6 (英語版) が出たって. Google に買収されてから初めてのメジャー・アップデート.



僕は SketchUp! 4 の頃から A&A で買っているんだけど (ずいぶん高かったような気がする), このシリアル番号では無料アップグレードできないんだって. しくしく.



一体どうなるんでしょう. 今のところ日本側代理店にも A&A にも情報はない.



ま, 仕事で毎日使うわけじゃないんだけどさ, それだけにさ, こうやきもきする…:-)



2007年1月10日水曜日

FON

無料キャンペーン中の 12/6 に申し込んでいた FON ルータ LaFonera がようやく届く. なかなか可愛い.



BBR-4HG を介して, B フレッツにつなぎ込む. 何の問題もなく, FON_AP (公開側) も MyPlace (非公開側) もつながった. 公開側は 192.168.182, 非公開側は 192.168.10 というネットワークになっている. MacOSX からは設定するには工夫が必要という情報もあったけど, うちではデフォルトのまま使っている.



うちは既に無線は整備されているので, 自分がこのアクセス・ポイントを使うことはないだろうが, こどもたちが DS などからつなぐときにはこっちを使わせれば, いちいち MAC アドレスを登録せずに済む.



こんな山の中でどれくらいアクティビティがあるか疑問ではあるが, 多分人があまり来ないところにもそれなりの密度でポイントがあることが重要なのだ. ロングテールね.



とは言え, Simple FON Map を見る限り, 首都圏以外にはまったくポイントがないというのはどゆことでしょう.