- 元になったACCU2013でのスライド
- このスライドの解説を何回かにわたってblogに書いている
この中では, ゲーテ, シュタイナーからアレグザンダ (今のソフトウェアのパタン言語でのアレグザンダ理解は浅くてだめだけど) まで引き合いに出して, デカルト的二元論を超えてもっとよい技術を作るために意識的にならなければならないと言っている (フッサールやハイデガーは現れない).
# アメリカ人の哲学解釈はちょっと風変わりなところあるし. ウィノグラードの解釈学とか.
# アメリカ人の哲学解釈はちょっと風変わりなところあるし. ウィノグラードの解釈学とか.
ソフトウェアを作るとは,
- 考え続けることであり
- メンタル・モデルを作ることであり
- それをソフトウェアにトランスコードすること
- 経済的な側面が強調されすぎているけど, 本来それは遊戯なのだ
と.
関連して, P. Naur の「理論構築としてのプログラミング」の再評価がある.
- Naurのオリジナル論文 (1985)
- http://www.dc.uba.ar/materias/plp/cursos/material/programmingAsTheoryBuilding
- デザイン・サイエンスからの再評価のひとつ (2007)
- http://is2.lse.ac.uk/asp/aspecis/20070190.pdf
- 「方法論無しのソフトウェア開発」(2000)
- http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.92.2819&rep=rep1&type=pdf
- 「リアリティ・コンストラクションとしてのソフトウェア開発」(1992)
- http://swt-www.informatik.uni-hamburg.de/uploads/media/SD_AS_RC.pdf
- ま, ちょっと怪しい引用もあるけど:-)
Naurは構文図式のBackus-Naur FormのNaurですね. 本人は「いやあれはBackus-Normal Formで, 自分はあんまり貢献してない」とか言っていますが.
たどってみると, Naurも面白い人で, 何だか変な論文書いているw
- 「チューリングの万能機械を理解する - プログラム記述の個人的スタイル」(1991)
- http://comjnl.oxfordjournals.org/content/36/4/351.full.pdf
- 「計算 vs. 人間の思考」(2007)
- http://www.eng.auburn.edu/~vagrawal/COURSE/READING/ARCH/naur_acm.pdf
アジャイル, アジャイル言って, 「方法論化」に貢献するのはいい加減やめて, 「そもそも俺たちは何をしているのか」ってところから考えないと, またぞろ二の舞になるだけだぞ.