2006年8月4日金曜日

オブジェクトの西海岸派

UML VM 絡みであるプレゼンテーション (PowerPoint なので注意) を見ていたら, 「オブジェクトには西海岸派と東海岸派がある」などと書いてある. 東海岸派は「オブジェクトはプログラミングのための便利な道具」と思っている人たちで, クラス中心主義者. 西海岸派は「オブジェクトは考えるための道具」と思っている人たちで, オブジェクト中心主義者.


おお, 面白い, 便利じゃんと思ったけれど, 初めて聞いた. こんな言い方, するんですかね. これを書いている人はノルウェーの人なんだけど.


この区分で行けば, 自分はもちろん西海岸派だけど, 今の圧倒的多数の「オブジェクトでやっている人たち」は東海岸派だろう. C++ (New Jersey) は言わずもがな, Java (California) も東海岸派のものだ. それは構造化の手法であってオブジェクトではない, と敢えて言おう. だから今の「オブジェクトでやっているプロジェクト」のほとんどもそれを「オブジェクトでやっています」なぞと言って自滅するくらいならば, 構造化の手法をきっちり使ってやればいいんじゃないの. どうせその程度でしょ.


オブジェクトの良さはぜんぜん違うところにあるんだから. ま, そういう意味でオントロジ (西海岸派の隠し球ですよ) が少しずつ注目されているのはいいことかもしれない. そのうちまた乗っ取られちゃったりするかもしれないけど...