2008年5月12日月曜日

FUNCTIONALITY IS FREE

「機能性はただである」


Phil Crosbyが1970年代末に「品質はただである」と言ったのをパラフレーズして少し極端なことを言えば, 2000年代末, 「機能性はただである」.


今, ソフトウェアを開発するのは機能性を提供するためだということになっている. 「こういう機能があったらいいな」と思って, それを実現するためにソフトウェアを作る (何たって見積もりに使うのがファンクション・ポイント = 機能点だもんね). 確かにそういうソフトウェアは今もこれからも無数に存在するだろう. けど, ソフトウェアで機能を実現するためにはその裏にある「様相」をかたちにしなくちゃいけない.


「様相」というのは, ドメイン・モデル, オントロジ, 背景知識, 文化が作るテクスチャのようなものだ. ソフトウェアの本当の仕事はそれらを (任意の時点では不完全にしかできないけど) かたちにすること. それらが (よいアーキテクチャで) かたちにできていれば, そこから「機能」を作り出すのは (ほとんど) ただ. 本当ならばユーザにでもできる仕事でなければならない.


様相については改めて書いてみたい.


参照