2008年10月16日木曜日

SPEM 2.0

SPEMとはSoftware Process Engineering Metamodelで, 「すぺむ」とか「えすぺむ」とか読むのかな. 要はソフトウェア開発プロセスそのものをUML (拡張) で表記するためのOMG標準だ. 2002年に1.0が出ている. その頃は日本ではあまり使われていなかったけど, ソフトウェア開発プロジェクトを担当したり, コンサルしたりすると, プロジェクトごとに, あるいは会社ごとにプロジェクト経営やプロセスが異なるから, それを表したり, 改良したり, 提案したりするのに, 便利だった. 仕様が100ページ足らずで, まぁプロセスという分かりにくいものを表すのだから, わかりにくい部分もないわけではないけど, それなりに理解しやすいものであった.


ところが今年2008年の4月にSPEM2.0が出た. これが一挙に200ページを超えた. しかも非常に細かい話になっている. ぺらっと見て分かる, という具合には行かない.


実はSPEM2.0はEPF (Eclipse Process Framework) というプロセス・ツールのベースになっているのだな. なのでSPEM2.0はEPFを頭に置いて読まないといけない. ツールが先にあって, それで使うための (メタ) モデルなのである. これがいいことかどうか, よく分からんが, まぁメタモデルだけが定義されていて, 誰も使っていない, ツールもないと言うのよりはましなのかもしれない. 「モデルは動くべき」なのだから.


# それはそれとして, EPF, MacOSXでも動くようにして欲しいんですがね.