2006年7月11日火曜日

VoodooPad 3

新しい本の原稿を VoodooPad で書こうと思って, 2 から 3 にアップグレード. ところが, だめなんだな, リモートのファイル・システムにおいたドキュメントを開けないのだ.


実は最近の MacOS X は CoreData と いうデータ (アプリケーションの操作対象) を扱うフレームワークを持っていて, バッキング・ストレージとして XML, SQLite, Binary を使うことができる. Binary は今までどおりオブジェクト・ネットワークをシリアライズしたもの. SQLite はオンメモリ / スタンドアロンの RDB にオブジェクト (クラス) をテーブル化して入れてしまおうということだ.


VoodooPad は多分 2 から 3 にアップデートするときに CoreData フレームワークに移行して, バッキング・ストレージを SQLite にしたんだろう. SQLite は速いし, 大量のデータを扱える. その代わりにちゃんとしたロック・プロトコルを持たないファイル・システム上に置くことはできない.


ほとんどのファイルをサーバに置いて, ノートブックを持ち歩いていろんなところで仕事をする僕には大変困った事態なのである.


格言: 「あちらをたてればこちらがたたず」


でもさ, クライアント=サーバの SQL エンジンならともかく, 普通のアプリケーションのデータ・ファイルをリモート・ファイル・システムに置けないってのは「ダメ」じゃないか.


ちなみに VoodooPad はデスクトップ Wiki システム. なんと言っても Wiki ワードを自動的にハイパーリンクにしてくれる. なかなか優れたアプリケーションではあるのだが.